うつ病周辺
この頃、「メンタルヘルス」「うつ病」関連の話題に接する機会が増えています。
まず、袋井商工会議所主催で「メンタルヘルス対策セミナー」をしたのが先週、19日
定員25名でしたが30名様にご出席いただきました。
お話をうかがってみると、参加してくださった企業様のうち、 2/3 程が、現在、又はこれまでに職場でメンタルヘルスの問題がある(あった)という企業様の様でした。
そして、同じ19日の夕刊には、「自殺者が10年連続3万人」「なかでも、昨年1年間の自殺者のうち、うつ病が原因と見られるケースが2割近く」との記事が。
また、今日偶然目にしたのが、労務行政研究所の調査結果。「企業におけるメンタルヘルスの実態と対策」という記事でしたが、「メンタルヘルス不調のため1ヵ月以上欠勤・休職している社員の有無」という問に対し、従業員300人未満の79社のうち、24.1%の企業が「いる」と答えていました。
そしてその記事の中で注目なのが、「過去にメンタルヘルス不調で休職した社員のうち、完全復帰した割合」という問に対する答え。やはり企業規模が小さいほど、復帰できている割合が低いという傾向がありました。
企業規模が小さいと、どうしても復帰の際のリハビリ期間が短かったり、また人員に余裕が無くフォローしきれない、ということなのだと思われます。それに休職期間自体も、大手は長く設定されている場合が多いということも関係しているでしょう。
一人ひとりに十分力を発揮してもらうことで初めて土俵に立てる中小企業の経営、会社のためにも、そしてそれ以前に働く人達のために、
①管理職や社員へのメンタルヘルス教育
②気軽に相談できる窓口(人)をつくっておく
③メンタルヘルスや社内のコミュニケーションに関するアンケートをする
など、それぞれの企業に「予防」のための行動をぜひとっていただきたい、そう願っています。
・・・「ビジネスベガ」最新号に、「うつ病」がらみの記事を載せていただいています。
こちらもご覧ください。(松本の、「改正パート労働法」の記事の下です。改正パート労働法の記事と一緒に、ぜひ読んでくださいね)
http://www.seienroumu-com.check-xbiz.jp/image/Vegakiji.pdf